よしの部ログ 《この一冊 『GUTS(ガッツ)』1970年4/10号》2010/06/29

yosinoblog2.jpg今日のネタは この一冊と言うことで、 1970年に発売された 
月刊音楽雑誌『guts』
(4/10号)を紹介します。

40年前、音楽を学んだり、音楽の情報収集をしたりという環境は、お世辞にも良いとは言えない状況でした。

現在のように理論書やコピー集、音楽雑誌が大量に出回っている時代ではありません。
インターネットもPCも無い時代です。
その中で、最新の音楽情報や理論、コピー譜、メロ譜などを紹介してくれたのが、この
『guts』でした。
♪ガッツだぜ! と唄いたくなるほど、ちょっとトガッた音楽雑誌でした。

今は、レコーディング専門誌/ギター専門誌/エレクトーン専門誌……のように細分化されていますね。
当時は、あれもこれも何でも入っていたのです。

実は、この『guts』 確かに、1970年当時買った記憶があります。が、既に手元にはありません。
先日、何気なくのぞいた神保町(日本一の古本屋街)のお店にちょこんと置いてあったのです。

まさに狂喜で入手いたしました。
当時の定価150円入手価格 1200円なり)!!

●表紙は、盲目のシンガー長谷川きよし(別れのサンバ のヒットあり)!

●大特集が PPM(ピーター・ポール&マリー)のアルバム紹介。

●今若い人の間で大流行 レコード自首制作のプロセスを前面公開 なんて記事もあります。
アナログ・レコードです! CDもDVDも無い時代。

●ヤマハは、作曲コンクール’70の募集告知を出してます(後のポプコンです)。

●スティービー・ワンダーやシュープリームスといった洋楽の楽譜の隣に、美川憲一や藤圭子(宇多田ひかるのママ)の演歌の楽譜が載っていたりする。

なかにし礼先生の自伝的作詩理論の連載。

●コード理論講座、作曲講座などなど とにかく盛りだくさん。

●読者オーディションの入賞者が デビュー前の ソロの南こうせつ

……なんと、雑多でゴージャスでドリーミーな雑誌でしょう。
今、こんな雑誌は ないかもしれません!

当時のギター弾き語りやバンドの若者は必死で こういった雑誌を読みあさっていたのです。

情報がありすぎると 意外に求めないのが人間!
少ない情報と知るや 必死に追い求めるのも人間!

アーティスト、作家たるもの 後者でいたいものです。

古本屋もなかなか 良いものでしょう!!

さて、この雑誌が発刊された 1970年3/14から半年間 大阪で万国博覧会が開催。
70年4/10 …… ビートルズが正式解散。

そうか、この『guts』 ビートルズの解散した日に発行されたんだぁ。感慨!!

……なるほど、思い出します。

GUTS03.jpg『guts』よ! いろいろな気付きと思い出をありがとう。

『guts』

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