2014年4月NOW、 アメリカ発で世界が注目する曲があります。
まずは、全米チャートで8週連続ナンバーワンを獲得中のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)の大ヒット・シングル「Happy」。
ファレル・ウィリアムスの「Happy」、まずは聞いてみましょう。
このオフィシャルの動画は、なんと2014/04/20現在で、なんと1億9000万回の再生です。
歌詞の内容は、「幸せ(Happy)なら手を叩こう」という、どこかで聞いたことのあるコンセプト!
もとは、アニメ映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』のテーマ曲として発表されたものですが、
最初は、ラジオのオンエアもなく全くヒットしなかったそうです。
しかし、上記の動画や世界で1番長い世界初の“24時間ミュージック・ビデオ”
……というコンセプトのサイトなどで、楽曲の素晴らしさや踊りの楽しさが伝わり、
お化けヒットにつながりました。
世界中で「Happy」を踊ってみた的な動画がアップされています。
先日、ファレル自身がTVのインタビュー番組で、それらの動画を見ながら、感動して男泣きしていました。
ファレル、いい人!!
30秒くらいからが、投稿ビデオを観る場面。
踊りの楽しさや動画のインパクトなどが、今後のヒットの大きな大きなキーワードとなるのですね!
さて、ファレルは、
先日の2014年、第56回グラミー賞で最優秀アルバム(Album Of The Year)に輝いたダフトパンクの『ランダム・アクセス・メモリーズ』にボーカルとして参加<コラボレーション>しています。
まさに、今、最も乗っているアメリカの音楽プロデューサー&シンガーソング・ライターといえます!
帽子のシンガーがファレルです! カッコ良い!!
ファレルは ある曲をオマージュして Happyを作った!
それは、70年代のアメリカのノーザンソウルのヒット曲「HAPPY」(By「Velvet Hammer(ベルベット・ハンマー)」)!です。
早速、聴いてみましょう!
「HAPPY」 By Velvet Hammer
筒美京平先生好きには たまらない感じ! この「HAPPY」は1977年のヒットで、京平先生も当時、参考にしたのではないかと勝手に想像してしまうほど、いい感じの音楽(サウンドもメロディーも)ですね。
いい人ファレルは、 どのようにベルベット・ハンマーのサウンドを下敷きにしたのでしょうか?
それぞれのイントロが、ドラムの4分音符の4つ打ちになっています。 ベルベット・ハンマーの方は、kickが♪ドンドンドンドンと鳴っていますね。
ファレルは、 1小節と1拍だけ、kickとハットとキーボードで♪ドンドンドンドンドンと鳴らしています。その後は全く違うビートになっているので、ここは意図的に加えた感が強いのです。
つまり、分かって欲しいのです!
アレンジャーやコンポーザーは、こういうところで時折「ちょっと、誰々の▲▲▲▲って曲のイントロを使ってみたよ」 的な遊びをしたりするものです。
さて、メロディーについてですが、
ベルベット・ハンマーの方は、サビの最後にHAPPY??とロングトーンで歌う部分(丁度1:00の部分から)でメロディーが下がっていきます。
ここ! ここです。
ファレルも、サビでHAPPY??と歌う部分が実に美味しいロングトーンですね。そこで、チャンとコーラスを下降するメロディーにしています。
キーボードの使い方やギターの雰囲気など、細かい部分の相似もありますが、上記の2点は、ファレルがリスペクトしながら、ベルベット・ハンマーからアイデアを借用した大きなヒントになると思います。
アメリカの美人ダンサーさんが、センス良く二つのHappyをつなげて踊っています。
Northern Soul Girl Dances to HAPPY - Pharrell vs Northern Soul
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