作詞作曲グラフィティ<歌詞ランキングとはなにか?>

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作詞作曲グラフィティ「作詞の散歩道」今回のテーマは、『歌詞ランキングとはなにか?』です。

最近、『歌詞ランキング』に注目が集まっています。いったいどんなものなのでしょうか?

1990年代から2000年代にかけて、リズム重視、メロディー不在、意味不明な歌詞、英語ばかりが目立つ訳の分からない歌詞……ヒット曲に対してそんなイメージを抱いてしまうような……そんな、いわば歌詞の不遇時代もありましたね。

「最近の歌は何を歌っているか分からない!」という一般の会話も良く耳にしました。
歌詞の字数が圧倒的に増え
、英語やカタカナ語が氾濫し、サウンド重視のあまりにボーカルがリズムに埋没した楽曲が増えてきたために、何度聴いても歌詞が聴き取れないという楽曲が多くなった時代です。現在も、多くの楽曲にラップ部分が入り、マスマス歌詞の不明瞭さが前面に押し出されているアーティストが多いですね。

しかし、ここへ来て『歌詞ランキング』に注目が集まっているというのです。ここでいう歌詞ランキングは、インターネット上の「歌詞検索サイト」がそれぞれに発表している歌詞の検索数ランキングを指します。

これは、歌詞復権の兆しと言えるのでしょうか? だとすれば、作詞や作曲が大好きな読者の皆さんには、大きな光りとなりますね。『歌詞ランキング』についていろいろ調べてみましょう。

★『歌詞ランキング』人気には、いくつかの理由があるようです。

まず、iTunesや携帯サイトでの着うたフル・ダウンロードなどの急激な成長で、若者がCDを買わず、ネットや携帯からダウンロードで楽曲購入するようになったことが上げられます。

CDには当然ながら歌詞カードがついていますが、ダウンロード楽曲にはついていません。

そこで、ダウンロードした人は、歌詞検索サイトで歌詞を調べる=人気曲は検索回数があがってランキングに登場するという仕組みが出来ているのです。

最大手の歌詞検索サイトの一つ、「歌ネット(  http://www.uta-net.com/  ) 」の直近の月間歌詞ランキング(楽曲)と昨年の年間歌詞ランキング(アーティスト)を引用いたします。

■無料歌詞検索サービスUTA-NET)の2009年の年間歌詞検索ランキング

順位

アーティスト名

アクセス数

1

GReeeeN

2727303

2

2617016

3

RADWIMPS

2377272

4

Mr.Children

1915042

5

EXILE

1544708

http://www.uta-net.com/user/ranking/2009ranking/2009ranking.html

同サイトの2010年7月のマンスリーランキング

1

西野カナ

会いたくて 会いたくて

2

Hilcrhyme

ルーズリーフ

3

木村カエラ

Butterfly

4

Monster

5

シ ド

レイン

6

AKB48

ポニーテールとシュ シュ

7

西野カナ

Best Friend

8

Honey L Days

まなざし

9

菅原紗由理

素直になれなくて

10

坂本冬美

また君に恋してる

http://www.uta-net.com/user/ranking/monthly.html

 

これらの表を見ただけでも、実にさまざまな事が読み取れますね!

●昨年の年間チャートを見ると、バンドばかりですね。しかも、多くは自作自演のバンドです。

●上位3バンドは、検索数が200万を超えています。たった1サイトでありながら、驚くべき延べ利用者数と言えます。

●この膨大な検索による、歌詞のネット上での表示は、権利的(著作権、印税など)にどのようになっているのでしょうか?

●マンスリーでは、西野カナさんの2曲ランキングを注目したいです。

●一般には、あまり馴染みのないバンドが登場しています。

●10年ほど昔と比べて、英語のタイトルが思いっきり少ないです。当時は、英語タイトルばかりでした。

……ランキングやチャートには、実に様々な情報が詰まっているのです。

 歌ネットさんが、2009年のランキングを総括して、歌詞検索の意味合いを解説しています(サイトより引用)。

●シングルのヒットだけでなく、安定して魅力ある詞の楽曲を出し続けているアーティストが、「歌ネット」では上位にランキングされています。

●「最新のヒット曲」だけでなく、「過去に多くのヒット曲を持つアーティスト」や「歌詞そのものに訴求力のあるアーティスト」が、より多く検索されています。

●また、近年、ミクスチャーやヒップホップなどのアーティストが増えたことにより、「言葉数の多い曲」「歌詞が聞き取りづらい曲」も多く検索される傾向にあります。

●加えて、音楽配信が盛んになってきたこともあり、CDの売り上げには反映しない隠れたヒット曲も「歌ネット」のランキングで知ることができます。

さて、2010年7月21日(水)付けの歌ネットさんのデイリーランキングが、下記の図です。

kasichart.JPG
何と、10曲中5曲が西野カナさんの作品ですね。

2010年6月に発売されたアルバム「to LOVE」の累計売り上げが(7月現在)50万7000枚に到達し、今年発売のソロ歌手の作品で初の50万枚を突破したそうです。
そのアルバム収録曲の歌詞を歌ネットで調べているから、ランキング中5/10という凄い数字になったのでしょう。
それ以外にも、今 彼女の人気を支えている中高生に 彼女の書く歌詞が 大いなる共感をもって受け入れられているからこその作詞ランキングなのでしょう。

西野カナというアーティスト名と歌詞ランキングは、まるでセットになっているように、いろいろなメディアで紹介されている感があります。

西野カナ=歌詞が良くて若い子に人気=歌詞ランキングでNO.1

今後、ますます 歌詞ランキングの注目度はアップしていくでしょう。結果、歌詞そのものにも いまよりも もっと注目が集まるようになっていくと 信じます!


ただし、ここで怖いのは……何億曲という楽曲の違法ダウンロードがあるという事実です。

「携帯電話向けの着うた/着うたフルについては、正規の音楽配信サービスの配信曲数が3億2500万曲なのに対して違法配信によるダウンロードが4億700万曲と、違法配信が正規配信を上回っている[日本レコード協会などの調査2008年]」

正規のダウンロードなら作家やアーティスト、原盤制作会社などに正当な印税が入ります。違法ダウンロードからは、そういった類のものは発生するはずもなく、このまま違法ダウンロードがのさばり続ければ、作家もアーティストも音楽業界自体もひん死になってしまうのは明白です。

このことは 全員が意識しないといけない問題と思います。 

今回は、歌詞ランキングをキーワードに 作詞にまつわる色々なお話をしました!

では、次回もお楽しみに!

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野口義修の『CD付き楽しく学べる作詞・作曲(ナツメ社)』をお奨めします。
お陰様で、第2版。 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 





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