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2023年10月25日 野口の珠玉の1冊「ビートルズ作曲術」が、ヤマハより発売されます。

本書のご案内......

2020年にアマゾン1位になった「ポール・マッカートニー作曲術」と2022年に発売された「ジョン・レノン作曲術」につづく、

ビートルズ作曲術シリーズの3冊目となります。作曲術や作詞術、レコーディングなどに焦点を当てて、音楽理論やマニアも驚くネタも含め、理論書としても、読み物としても楽しんでいただける内容になっています。

本書の根本のテーマは、「ビートルズ4人の友情」です。 彼らは、友情で結ばれていました。 友情が音楽性を支えていたのです。ビートルズ・ソングは、そんな友情から生まれた果実です!

今回はジョージ・ハリスンとリンゴ・スターにも、かなりスポットを当てて、ページを割いています。

ポールとジョンに関しては、「レノン・マッカートニーの章」で二人の共作スタイルについて、詳しく解説しました。

各章のタイトルをご覧頂ければ、その内容も見えてくると思います。ビートルズ・マニアの方には、英題のヒネリもご理解頂けるでしょうね。

序章 4人の友情の歌―We Want to Hold Our Hands―
第1章 ソングライティング・ヒストリー―The Fab On The Hill―
第2章 ジョージ・ハリスン―Here Comes The Song―
第3章 リンゴ・スター―A Hard Drum's Night―
第4章 レノン・マッカートニー―We Can Work It Together―
第5章 メロディー&サウンドのヒント―Hear Their Every Song―
第6章 言葉・発想・メッセージ―Lyrics In The Song With Diamonds―
第7章 名曲から学ぼう―I've Just Seen A Song―

ぜひ、ご覧頂けると、幸いです!
ビートルズ作曲術シリーズ

野口義修の最新刊が<2017/10/06>発売されました! その名も「ロック&ポップスのレジェンド達が教える! 神のみぞ知る!? 名曲・作曲テクニックです。

月刊サウンドデザイナー誌で10年にわたり連載させていただいた記事、約120本をまとめたモノです。

本誌のコンセプトは古今東西の名曲、それを生み出したレジェンドたちから、曲作りのノウハウや音楽の神髄を導き出そうというものです。

そして、各テーマ(約80)は、全てダジャレや言葉遊びで構成されています。

・メロディーは迷路でいい
・爽やかな転調に炭酸どう(短3度)?
・四の五の言わない! 転調するなら二の五!
・リフ作りは、フリーだ!
・この5音は忘れません!
・引用しても、いいんよ〜!
・ドリアンはちょっと臭うがかなり美味い!?

極めつけは ...... 歌メロディの音域は「平易10度(ヘイ・ジュード)」! ......歌メロディの音域は、10度(オクターブと3度)くらいが、ちょうど簡単に(平易に)歌えるのです。ビートルズの「ヘイ・ジュード」も基本メロディは10度です。 そう、「平易10度(ヘイ・ジュード)」なのですね。

ダジャレと言って軽んじるべからず! この本には作曲・作詞のノウハウがぎゅう詰めです。

実は、この超ポップな似顔絵イラストを描いたのは、二女のsunaです。
当サイトでは有名な? 円周率ソング<曲名をクリックするとYOUTUBEに飛びます!>の鉛筆イラストを描いてくれた彼女(当時中1)が成長して、これからプロフェッショナルのアーティストとして頑張ります。合わせて、応援をよろしくお願いいたします。

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ぜひ、ご覧ください!

 <公募ガイド社 昭和の青春ポップスより 転載>

さて、今回は、作編曲家・音楽プロデューサー、アーティストの加藤 和彦(かとう かずひこ、1947年3月21日 - 2009年10月16日)さんをご紹介します。

加藤さんの一生を通しての仕事の範囲の広さや深さ、革新性……は、想像を絶するものがあります。
作曲・編曲・アーティスト・ギタリストとしての活動。フォークからロック、アイドル、CM、コミカルな音楽、スーパー歌舞伎に映画音楽……。

そんな加藤さんですが、
「でも、音楽から逸れたことは一回もないんだけどね。ジャンルとしてはフォーク、ロック、歌舞伎から映像音楽とか全部入れちゃうとすごいジャンルになるけど、みんな音楽だからね」(musicman-netサイトより引用)と事も無げです。そこが加藤さんの魅力でもありますね。

実は、僕が音楽を志すきっかけの2番目が加藤さんのデビューであったザ・フォーク・クルセダーズ(フォークル)でした。中学生の僕には、当時の加藤さんが神様のように思えたものでした。

実は、僕の原点の1番目は、ビートルズです。
フォークルがデビュー当時、日本のビートルズと称されていたのも、僕にとっては当然でした。
加藤和彦さん! 日本の音楽界にとって、そして僕にとって、どんな人だったのか思い返してみたいと思います。

彼は、フォークの神さまボブ・ディランの「くよくよするな」という曲を聴き、ギターにはまったそうです。

そして、フォークバンドを組みたくて、龍谷大学1回生の時にファッション雑誌『メンズ・クラブ』誌の読者欄でメンバーを募集し、ザ・フォーク・クルセダーズを結成しました(当時は、クルセイダーズと表記)。

このメンバー募集に反応して駆けつけた中に、その後、一生の相棒となる北山修さんがいました。
北山さんは医大生で、後に精神科のお医者様となります。加藤さんが、最期、鬱病でその命を自ら絶った事は、不思議な運命のようにも思えます。

1968年、アマチュアグループのフォークルの解散記念でレコーディングした自主制作アルバムに収録された「帰ってきたヨッパライ」で、加藤さんは一年間限定でプロとして活動しはじめました。

この曲を聴くと加藤さんのワンランク上のセンスが垣間見えてきます。
アメリカで大ブレイクしていたアニメ「チップマンクス」の声(テープの早回しボイス)からインスパイアされたのでしょうか?

英会話練習用の一般用テープレコーダーを早回しして、声やギター音を変え、オリジナルソングを作る事をひらめきます。今で言う宅録(自宅録音)の走りですね。

イントロでは、長調と短調の構成音をぶつけた摩訶不思議かつ印象的なギター和音を作り出し、間奏では、さりげなくオッフェンバック作曲の「天国と地獄」のメロディーを挿入するなど突き抜けた音楽センスが伝わってきます。それでいてコミカルでシニカル!!

200万枚以上売れたこのシングルは、アマチュアの彼らが宅録で作った音源そのままが使われました!
フォークルの第二弾は、イムジン河でした。しかしご承知の通り、発売中止となってしまいました。
ここで加藤さんは、出版社フジパシフィック会長、石田達郎さんから3時間会長室に缶詰にするから今すぐに曲をかけと言われ、1曲ひねり出します。

その直後、加藤さんは石田さんに連れられ、詩人のサトウハチローさんの所に行き、歌詞をお願いすることになったのです。この間、加藤さんを信じた石田さんは、そのメロディーを一切聴きもしなかったそうです。

そして、完成したのが名曲「悲しくてやりきれない」でした。若干20才位にして、この深みのある悲しみに満ちたメロディーを書ける才能。まさに天賦の才です。

予定通り、1年でフォークルを解散した後、加藤さんは学生としては法外な印税を手に、アメリカやヨーロッパを旅しました。ここでも、彼のスケールの大きさを感じます。

イギリスに渡り、「ここが僕の街だ!」と感じた加藤さんは、世界最先端の音楽やアートの空気を思い切り吸い込みました。

そして、印税をはたいて、ロックバンドが野外でもコンサートが出来る音響機材(PAシステム)一式をイギリスで買ったのです。当時の日本には、そういった機材は皆無でした。今のライブの音響システムの基礎を作ったのは、まさしく加藤さんでした。この頃22,3才!

生みだすもの凄ければ、発想も行動力も桁外れでした。

そして、ロンドンの最先端の空気をそのままに、日本で最高のミュージシャンを集めたスーパーグループを作ったのが、サディスティック・ミカ・バンドです。天才ギタリスト高中正義、後にYMOのメンバーとなる高橋幸宏などが加入しました。

ミカ・バンドは、イギリスで認められ、日本でもその認知を高めていきます。

良い音を作るには、本物を知る必要があるとばかりに、加藤さんはメンバー全員をイギリスに遊びに連れて行ったそうです。

つくづく本物主義! 超一流。

彼の愛称が「トノバン」というのも納得です。お殿様のトノから・・・それに加え、彼が好きだったイギリスのシンガーソングライター、ドノバヴァンをもじったものですが、殿の貫禄いっぱいだったのですね!

さて、ミカ・バンドと平行で、加藤さんはアーティスト業、作曲業そしてアレンジ&プロデュース・ワークに励みます。

「あの素晴しい愛をもう一度」(加藤和彦と北山修)、映画音楽として「だいじょうぶマイ・フレンド」や「探偵物語」、「不思議なピーチパイ」(竹内まりや歌/プロデュース・作曲・アレンジ担当)、

「春夏秋冬」(泉谷しげる歌/プロデュース・アレンジ担当)、「結婚しようよ」(吉田拓郎歌/アレンジ担当)……など大活躍です。

しかも、これに加えて、90年代からは、歌舞伎史上初めて洋楽オーケストラを歌舞伎に取り入れた革命的歌舞伎音楽も手がけます(市川猿之助のスーパー歌舞伎)。

素晴らしすぎる大活躍と言っても過言ではありません。

さて、加藤さんは、1977年、作詞家の安井かずみと再婚します。まるで双子のようなカップル!
安井さんは、アメリカやヨーロッパで生活し、加藤さん同様に音楽や絵画やお料理をたしなむ素敵な女性でした。

1960年代、東京の文化人・芸術家・アーティストが集った、イタリアンレストラン「キャンティ」でそのオーナー川添梶子さんから、一流の女になるための徹底的な手ほどきを受けたのでした。

 77年から安井さんが癌で亡くなる94年までの結婚生活が加藤さんにとって、最高に幸せな時間だったのでしょうね。この経緯は、いつか本稿で安井さんを特集するときに、掘り下げてみたいと思います。

加藤さん55才の誕生日(2002年)に、1968年発売中止となった「イムジン河」がCDとなって再発売されました。34年のくやしい思いが、これで少しは解消されたのでしょうか?

←イムジン河 再発売CD!

音楽的にやりたいことは全てやってきた! と言い切れる人生だったのではないでしょうか?

2008年のmusicman-netサイトのインタビューで加藤さんは、アーティストとしての今後の目標を聞かれて、「いやあ、あんまりないから困ってるんだよ(笑)。何をしたいっていうのもないから」と答えています。

やり遂げてしまったのか? たまたま今見えないのか?

常に超一流を追求してきた加藤さんは、2009年10月17日、長野県軽井沢町のホテルであの世に旅立ちました。享年63(満62歳没)。鬱病を患い、死の直前にはそれが悪化していたそうです。

 野口は、10数年前、加藤さんとご一緒に音楽セミナーで講演をする機会がありました。

とにかくあこがれの加藤さんが目の前にいらっしゃるのです。僕を音楽に導いてくれた大先輩です。

「ずっと大ファンです!」

まるで少年のように、感謝の言葉を述べることが出来ました。

「ありがとう!」

そう答えてくれた加藤和彦さんの笑顔からにじみ出てくるオーラ、優しさ、人間的な大きさ……に圧倒されました。彼を見、彼から学んできたミュージシャンは、日本に数限りなくいると思います。間違いなく、日本のポップスを10歩も100歩も進ませたのが、加藤さん! そう信じています。


野口義修Officialブログにも 加藤さんの記事があります

2014年4月NOW、 アメリカ発で世界が注目する曲があります。

まずは、全米チャートで8週連続ナンバーワンを獲得中のファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)の大ヒット・シングルHappy

ファレル・ウィリアムスHappy」、まずは聞いてみましょう。

このオフィシャルの動画は、なんと2014/04/20現在で、なんと1億9000万回の再生です。
歌詞の内容は、「幸せ(Happy)なら手を叩こう」という、どこかで聞いたことのあるコンセプト!

もとは、アニメ映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』のテーマ曲として発表されたものですが、
最初は、ラジオのオンエアもなく全くヒットしなかったそうです。
しかし、上記の動画や世界で1番長い世界初の“24時間ミュージック・ビデオ”
……というコンセプトのサイトなどで、楽曲の素晴らしさや踊りの楽しさが伝わり、
お化けヒットにつながりました。
世界中で「Happy」を踊ってみた的な動画がアップされています。
先日、ファレル自身がTVのインタビュー番組で、それらの動画を見ながら、感動して男泣きしていました。
ファレル、いい人!! 

30秒くらいからが、投稿ビデオを観る場面。

踊りの楽しさや動画のインパクトなどが、今後のヒットの大きな大きなキーワードとなるのですね!

さて、ファレルは、
先日の2014年第56回グラミー賞最優秀アルバム(Album Of The Year)に輝いたダフトパンクの『ランダム・アクセス・メモリーズ』にボーカルとして参加<コラボレーション>しています。
まさに、今、最も乗っているアメリカの音楽プロデューサー&シンガーソング・ライターといえます! 

帽子のシンガーがファレルです! カッコ良い!!

作詞も作曲も真似ることからはじめましょう!

好きだから、ソックリにしたい。ソックリにできたら嬉しい!

気付ば、大好きなアーティストのクセやコツを見つけ、その人風に作ることができるようになる。

そして、更に続けるなかから、自分らしさ(オリジナリティー)をを見つけることができるんです。

「学ぶ」という言葉は、「真似(まね)ぶ」から生まれたと言われています。

皆さんなら、何から学びたいですか?

 

僕はビートルズ! でした。

彼らの楽曲からメロディー・ライティングやコード進行やアレンジを学びました。

 

ビートルズをリスペクトして、トリビュートをしているバンドは、世界に何十万バンド? いるのでしょう?

彼らは、ビートルズの一音一音を耳コピし、楽しんで演奏しています。

それを聴く我々も、同志を見つけたような温かい気持ちで、彼らの演奏を楽しめるのです。

 

そんなビートルズ・トリビュートバンドの最高峰が、The Fab Fourです。

演奏は完璧。顔も似ています。ポールはチャンと左利き。四人でほぼ完璧にビートルズ・サウンドを再現しています。

日本にも、バッドボーイズという世界的に有名になったトリビュートバンドがいました。

現在、The Fab Fourが 最高峰と言っても過言ではないでしょうか。

 

今年(2012)の6月アメリカのカンサスシティのテレビ局でオンエアされた彼らのライブをお楽しみくださいね!

中期から後期のビートルズが好きな方は 2→3から1へ……
初期のビートルズが好きな方は 番号通り1から……。

彼らこそ、真似て学んで、ここまでいったのですね!

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